TOPICS予防小児歯科虫歯
フッ素はどんな効果があるの?
フッ素は、歯の表面のエナメル質を強くしたり再石灰化を促したりする働きや虫歯菌の活動を抑制させる効果があります。
○歯が丈夫になる
歯は表面が結晶になっています。しかし、通常の歯の表面はとても弱い結晶で虫歯菌が作り出す酸によって溶かされ虫歯となってしまいます。
そこでフッ素を塗ることで、結晶の力を強くすることができます。
特に乳幼児や小さなお子さんはまだ歯が成熟していないため虫歯に対する感受性が高いので虫歯になりやすいのですが逆にフッ素に対する吸収力も強いので、フッ素によって歯質強化をお勧めします。
○歯の再生力があがる
歯は食事の度に溶けたり(脱灰)再生したり(再石灰化)を繰り返しています。
間食が多かったり、脱灰ばかりが起こるようになるとやがて再生ができなくなり虫歯になります。
フッ素はこの再生(再石灰化)を促進させる効果があります。
○酸の産生を抑制
歯垢(プラーク)が作る虫歯の原因の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸を抑えます。
それでは、フッ素の効果を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
・フッ素を塗る前に汚れやプラーク(歯垢)を落とす(プラークコントロール)
・定期的に隅々までフッ素を塗る。
・フッ素を塗ったら30分くらいは飲食しない。
フッ素は確かに虫歯になりにくい状態をつくりますが、それによって、完全に虫歯が予防できるものではありません。
あくまでも、虫歯予防の基本は毎日の歯磨き。このブラッシングとともにフッ素と併用することではじめて、高い予防効果を発揮します。
もちろん、一度虫歯になってしまったらフッ素を使っても治りませんよ。
一番大切なのは、歯をきちんと磨くことです。
当院でもフッ素の塗布を行っております。
お気軽にご相談下さい。
ウルタ歯科医院 潤田 眞