TOPICS
オーラルフレイルと口腔機能低下症
こんにちは。院長の潤田です。
お正月も過ぎ、
気づけば「立春」の季節が近づいております。
この季節は寒さも極まり、
乾燥で体調も崩しやすいので、
風邪など引かれませんよう、
気をつけてお過ごしください。
さて、皆さんは
オーラルフレイルや口腔機能低下症という言葉を
聞いたことがあるでしょうか。
オーラルフレイル は、
わずかなむせや食べこぼし、
滑舌の低下といった口腔機能の低下から
食べる機能の低下、
さらには心身の機能の低下までつながる
負の連鎖に警鐘を鳴らした概念です。
一方で、
口腔機能低下症は
2018年に新たな医療保険病名として
保険収載された歯科疾患です。
口腔機能低下症は
レベル分けされたオーラルフレイルの概念で、
レベル3に位置し、
地域の歯科医院での対応が求められています。
口腔機能低下症と診断された場合は、
検査結果に基づき、個々の口腔状況に応じて
口腔機能管理を行う必要があります。
口腔機能低下症は、疾患であり、
クオリティオブライフ(QOL)の低下にも
影響を及ぼす可能性があります。
口腔機能低下症の診断には、
以下の7つの評価項目が用いられ、
7項目中3項目以上で低下が認められた場合に
口腔機能低下症と診断されます。
①口腔衛生状態不良(口腔不潔)
②口腔乾燥
③咬合力低下
④舌口唇運動機能低下
⑤低舌圧
⑥咀嚼機能低下
⑦嚥下機能低下

咬合力低下の診断に用いられる咬合力計
噛む力を計測する機器。
噛む力が低下すると
やわらかい食べ物を選ぶようになり、
栄養が偏りやすくなります。
噛み応えのある食事をとるためにも、
噛む力を維持向上する事が重要です。

低舌圧の診断に用いられる舌圧計測器
舌の力を計測する機器。
舌は食べ物を噛み砕いたり飲み込む際、
また発音する際に重要な役割を持つ器官です。
筋肉の塊でできており、
衰えると痩せて細くなってしまうので、
舌を鍛えましょう

口腔 は、
食べることやコミュニケーションを介した
人との関わりにおいて
重要な役割を担う生活の根幹をなす器官です。
口腔機能の低下は、
初期段階の症状では
日常生活への障害が小さいことから、
本人の自覚がないまま進行しやすい傾向にあるため、
早期発見・早期対処が重要となります。
また、口腔の健康状態は、
心身の状態や生活習慣とも深く関わるため、
オーラルフレイルへの対応では、
口腔機能の改善だけでなく、十分な栄養摂取も含め、
食べる楽しみやQOLなど、
「こころ」と「からだ」の健康を支えることが
目標となります。
当医院では、
定期的に検査をする事で
フレイル(衰え)のケア(管理)をさせていただくほか、
検査値によってキュア(治療)が必要であれば
アドバイスをしていきます。
ご不明点などございましたら
お気軽にご相談してください。
ウルタ歯科医院
〒120-0034 東京都足立区千住3-50
TEL:03-3881-2572
URL:http://www.urutasika.com/
Googleマップ:https://goo.gl/maps/eqdwF5FUM7qahvDHA