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唾液はお口のスーパードクター

何気なく存在する唾液。

実はお口の中で大切な役割をしていて、無くてはならない存在なのです。

 

唾液は90%以上が水分で、それ以外はタンパク質、カルシウム、リンなどの無機質で出来ています。

唾液腺から1日に1000~1500ml分泌されています。

 

では、どのような役割をしているのでしょうか?

 

 

①消化作用

お口は食べ物(栄養)の入り口です。

食べ物(デンプン)を唾液に含まれている酵素(アミラーゼ)で分解して胃腸で速やかに消化・吸収してくれるようにしてくれます。

 

②浄化作用

歯の表面に付着した汚れ(プラークや食べかす)を洗い流してくれます。

 

③味覚作用

食べ物を溶かして味覚を出します。

 

④緩衝作用

お口の中の環境を整えます。食後、酸性に傾いたお口の中(虫歯、歯周病になりやすい)を中和して元に戻してくれます。

 

⑤抗菌作用

唾液に入っているリゾチウムが細菌の増殖を抑えます。

 

⑥粘膜保護作用

お口の中の乾燥を防いで常に湿潤状態にしてくれることによって食べ物などの刺激に対して保護してくれます。

また、飲み込み(嚥下)や会話をスムーズにしてくれます。

 

⑦再石灰化作用

唾液に含まれているカルシウム(歯の成分であるハイドロキシアパタイト)を歯の表面に覆い虫歯を予防します。また、初期の虫歯を修復する再石灰化を促します。

 

など健康を保つ上で非常に重要な役割をしているのです。

 

唾液の分泌量が少なくなる(ストレス・加齢・薬の副作用などにより)と虫歯や歯周病、口臭など健康に問題がでてきます。

唾液線を軽くマッサージ(奥歯の顎の下を軽く刺激したり、舌を動かす)をしたり、よく噛んで食べることで分泌量を増やすことも有効でしょう。

 

以上のように、唾液は日々お口の中の健康を守っているスーパードクターなのです。

 

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